美濃焼を使うことでプラゴミ問題を解決

美濃焼を使ったストローを考案したのは、金沢市で創業120年の歴史を持つカタニ産業株式会社です。

金箔を使った各種製品を世に登場させている、主に自動車メーカーや化粧品業界、釣り具や建材など幅広い業界でカタニ産業株式会社の技術が使用されているといいます。

金沢市の気候は比較的湿度があり、乾燥しにくいなどの特徴があることから静電気も起こりにくく金箔を製造するのに適した風土を持つといわれています。

そのため、国内の金箔の大半は金沢市で製造されていて、その製造メーカーの一つがカタニ産業株式会社になるわけです。

陶器を使ったストローは、プラ製とは異なり何度でも洗えば繰り返し使えるメリットがありますし、陶器は熱に強いため殺菌消毒で熱湯を使うこともできます。

SDDsは持続可能な開発目標であり、カタニ産業株式会社はプラゴミ問題を解決するその一つとして美濃焼を使いプラゴミを削減しようと考えたわけです。

工芸品に特化しているメーカーでもあるカタニ産業株式会社は、その時代ごとの生活の中で息づくものが工芸品であると考えている、今の時代は環境に配慮したモノづくりが欠かせないなど、このような考えの中で誕生したのが美濃焼を使ったストローです。

なお、陶磁器は古来より食器として使用され続けているわけですが、陶磁器はガラスと比較すると丈夫、紙とは違って水でよれたりしない、シリコンやゴムを使ったものは匂いがするけれども陶磁器なら無臭、そして金属よりも温かみがあるなど使用され続けている理由があります。